美術家・大竹伸朗が'80年代に結成した伝説のバンド 19/JUKE の2003年にリリースされた未発表音源集『19/19』が初のヴァイナル化。
JUKE/19 の『19/19』がヴァイナル・レコード再発。ヤマタカEYE (BOREDOMS) とのユニット PUZZLE PUNKS でもお馴染み、美術家・大竹伸朗が'80年代に結成した、伝説の NO WAVE、日本のアヴァン・ミュージック史上最重要とも言えるバンド 19/JUKE の2003年にリリースされた未発表音源集『19/19』。今回の JUKE/19 アナログ化プロジェクトの最後を飾るのは、2003年に Cemetary Record から2003年に突如発売された JUKE/19 の未発表作品集の初アナログ化です。JUKE/19 は最初の活動期間の数年、毎週レコーディングをしており、初期の作品はその録音の中から編集されて作品が制作されていましたが、かつてのレコードでは使われなかった録音を大量に残しており、その中からメンバーが新たに編集し、JUKE/19 の作品として再構成したもので、単純な未発表作品ではなく、自分たちの過去の録音を素材にした最新の JUKE/19 作品と言っていいものに仕上がっています。
東京国立近代美術館で「全景展」以来の大規模な個展が開催され、EYE (BOREDOMS) とのユニット PUZZLE PUNKS の新作もリリースされた美術家・大竹伸朗が、その美術家としてのキャリアをスタートする以前の音楽ユニットが JUKE/19。「NO NEW YORK」に最も早くヴィヴィッドに反応し、作品化した稀有なバンドで、その後のボアダムスなどに圧倒的に先駆ける、既成の音楽のセオリーやフォーマットから逸脱し、非音楽・非楽曲を標榜した音は現在の耳で聴いても衝撃です。
1979年から1982年の間に合計4枚のLPと1枚のシングルを発表し、その間ライヴは2回行われたのみでバンドは崩壊し、その後、大竹伸朗は美術家として歩みを始めました。その伝説的『19/JUKE』の全作品は90年代に一度 CD BOX としてリイシューされたきりでした。本作はその稀代のバンドによる全音源をアナログ化するプロジェクトで、すべて特殊な装丁に改められて発表。
このバンドが未だ正当な評価をされていないのは、日本の音楽・アートにとってとんでもない損失と言わざるを得ません。
【再発の特長】初の初のヴァイナルLP化。今作の装丁は、今回のシリーズでは唯一の規制フォーマットを使用したもので、通常のE式シングル・ジャケットとなりますが、印刷をUVニス厚盛という透明な印刷でヴィジュアルを刷っています。写真ではピンク一色に映っていますが、触れば見ると瞭然の透明デザインになっています。今回はリイシュー全作品のディスコグラフィも載ったキャップ帯が付いています。
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