NALA SINEPHRO が WARP レーベルより2021年にリリースした、瞑想的ジャズ・サウンドのデビュー・アルバム『Space 1.8』。傑作です。
NALA SINEPHRO の『Space 1.8』。Warp Records から2021年にリリースされた、ロンドンを拠点に活動する作曲家ナラ・シネフロによる瞑想的ジャズ・サウンドのデビュー・アルバム『Space 1.8』。アリス・コルトレーンなどのスピリチャルなジャズ、現在のニューエイジ、そして ECM のシュールなミニマリズムやコンテンポラリー・ジャズ、それらが出会ったような稀有な傑作アルバム。作曲、プロデュース、演奏、エンジニア、レコーディング、ミキシングのすべてを、当時若干22歳だったナラ・シネフロが手がけ、モジュラー・シンセサイザー、ペダル・ハープも演奏しています。強力にお薦めします。スポンタニティーと音響心理学的な録音技術に魅了された彼女は、アルバムをできるだけ生々しく保つために、決まったチューニングや BPM の使用を拒否し、ブラックホールから発せられる周波数をコンセプトの指針として利用しました。彼女の宇宙的な興味と録音プロセスにより瞑想的に響かせたサウンドは、上辺の実験的な姿勢で何かを覆すのではなく、50年代のジャズ・ハーピスト Dorothy Ashby のように、温かく包み込み、自由でおおらかです。「Space 1」から「Space 8」と題されている曲は、互いに絡み合うというよりは補完し合う形で、全体として唯一無二な独自の世界を描き出しています。
このアルバムでコラボレートしているミュージシャンには、サックス奏者のヌバイア・ガルシア、同じくサックス奏者でエズラ・コレクティヴで活躍するジェームス・ モリソン、ヌバイア・ガルシアも所属するマイシャからはギタリストのシャーリー・テテとドラムのジェイク・ロング、サンズ・オブ・ケメットのドラム、エディ・ヒック等、現代UKジャズ・シーンで活躍する面々が顔を揃えています。
NALA SINEPHRO
ベルギー人の母とマルティニークとグアドループにルーツを持つ父のもとブリュッセル郊外で育った、作曲家でミュージシャンの NALA SINEPHRO (ナラ・シネフロ)。話題を呼んだ2021年のデビュー・アルバム「Space 1.8」は、サックス奏者のヌバイア・ガルシアやジェームス・ モリソン (エズラ・コレクティヴ) をはじめ、新世代UKジャズ・シーンの最前線の面々の参加を得つつ、当時22歳のナラ・シネフロが作曲、プロデュース、演奏、エンジニアリング、録音、ミキシングを行い創り上げた。その静寂な狂気と温かな歓喜に満ちたサウンドは、日本でも異例のロングヒットを記録している。デビューアルバムに続く「Endlessness」では、ジャズ、オーケストラ、エレクトロニックミュージックを美しく融合させ、超越的で多次元的なそのサウンドををさらに高めています。- 希望フォーマットのカートをご利用ください。
Nala Sinephro - Space 1.8 (Full Album)
Tracklist
01. Space 1 / 02. Space 2 / 03. Space 3 / 04. Space 4 / 05. Space 5 / 06. Space 6 / 07. Space 7 / 08. Space 8
REVIEW
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