SETH HORVITZ / Eight Studies for Automatic Piano (CD)

SETH HORVITZ の『Eight Studies for Automatic Piano』。1990年代中期より Leaf、Soul Jazz、Orthlorng Musork、Force Inc.、Mille Plateaux 等のレーベルから作品をリリースをしている、主にミニマルテクノのクリエイターとして知られる Sutekh が本名の Seth Horvitz 名義で、LINE レーベルよりアルバムをリリース。

本作は、現代音楽家 James Tenney、Gyorgy Ligeti、Charlemagne Palestine、Conlon Nancarrow の作品にインスパイアされて制作した、オートマティック演奏のピアノ作品。人間の知覚と機械の精密さの限界をテストするために、コンピューターの力を借りてピアノの作曲プロセスに挑み、本物のコンサートと同じ形（もちろん人間の演奏者はいません）で発表され、ライブパフォーマンスや音楽の”生命”に対する伝統的な概念に疑問を投げかけた、コンセプチュアルな作品。

Line のホームページにある Listener’s Guide（PDF）には、詳細な説明とそれぞれの楽曲のヴィジュアル・スコアが記載されています。演奏がコンピューターが行っていますが、ピアノの現代音楽作品としても圧巻の美しさを放っています。

Tracklist
I. [A] Study No. 14: Arch Study for the Highest Eight Notes (05:17)
II. [A] Study No. 4: Sixteen Diatonic Glissandi Moving at Harmonic Rates (02:24)
III. [B] Study No. 2: An Approximate Series of Approximate Harmonic Series (06:05)
IV. [D] Study No. 13: Echoes (03:56)
V. [C] Study No. 21: Bells (05:24)
VI. [B] Study No. 1: Octaves, Systematically Filled and Folded (05:27)
VII. [D] Study No. 29: Tentacles (04:29)
VIII. [C] Study No. 99: Strumming Machine (12:32)