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DON CHERRY / The Summer House Sessions (2CD)
ドン・チェリーがストックホルム南部に集まったミュージシャン達と繰り広げた、様々な文化的表現が交差する驚異的なフリージャズ・ライブ音源『The Summer House Sessions』。
DON CHERRY の『The Summer House Sessions』。アヴァンギャルド音楽を代表する一人として確固たる地位を築いていたドン・チェリーが、ストックホルム南部にある Göran Frees の別荘に集まったミュージシャン達と繰り広げた、様々な文化的表現が交差する驚異的なフリージャズ・ライブ音源『The Summer House Sessions』。風通しの良い高台と静謐な谷間を横断するような広大なヴィジョンを持ったアンサンブル。The Ornette Coleman Quartet の一員としてフリージャズの先駆者となり、ジョン・コルトレーンとの注目度の高いコラボレーションも果たした、世界を駆け巡るジャズ・トランペット奏者は、家族と共にスウェーデンに定住しました。そこで彼はスウェーデン人ミュージシャンを集め、1968 年 2 月から 4 月にかけて ABF (労働者教育協会) で毎週ワークショップを開催し、呼吸法、ドローン、トルコのリズム、倍音、静寂、ナチュラル・ボイス、インドの音階といった、より高度な即興演奏のレッスンを行いました。
その夏、サックス奏者兼レコーディング・エンジニアの Göran Freese (後にドン・チェリーの名盤「Organic Music Society」と「Eternal Now」をレコーディングすることになる) は、ドン・チェリーと彼の2つのバンドのメンバー、そしてトルコ人ドラマーをストックホルム郊外のクンメルネスにある彼の夏の別荘に招き、数ヶ月にわたるワークショップの成果を実践する一連のリハーサルとジャムセッションを行いました。
このセッションは、ドン・チェリーの音楽史において長年に渡り謎めいた記録として扱われていましたが、その録音テープと、リリースを前提にプロがミックスした1本のテープが、スウェーデン・ジャズ・アーカイブの金庫で発見され、録音から 50 年以上の歳月を経て、遂に日の目を見ることとなった『The Summer House Sessions』。
その 1968 年 7 月 20 日に、Göran Frees の別荘に集まったミュージシャンは、ドン・チェリーのスウェーデン・グループから Bernt Rosengren (テナーサックス、フルート、クラリネット)、Tommy Koverhult (テナーサックス、フルート)、Leif Wennerström (ドラム)、Torbjörn Hultcrantz (ベース)、ドン・チェリーが結成した国際的バンド New York Total Music Company から Jacques Thollot (ドラム) と Kent Carter (ベース)、トルコから訪れていた Bülent Ateş (ハンド・ドラム、ドラム)、そしてドン・チェリー自身 (ポケット・トランペット、フルート、パーカッション) でした。
共通言語を持たない演奏者たちは、音楽を共通のコミュニケーション手段としていました。このように、これらの熱狂的で自由奔放なセッションは、ドン・チェリーがより明確に汎民族的な表現へと転換していくことを予感させるものであり、画期的な「Eternal Rhythm」公演の4ヶ月前に遡るものでもありました。
アメリカ、フランス、スウェーデン、トルコ出身のミュージシャンからなるこの八重奏団は、ドン・チェリーに芽生えつつあった「コラージュ・ミュージック」という概念を完璧に体現する媒体となりました。この概念は、ドン・チェリーが世界中の音を聴いていた短波ラジオに一部触発されたものであり、コラージュというメタファーを用いて、ドン・チェリーはソロやイントロを排し、豊かなメロディー、サウンド、リズムを、様々なムードと変化する形態を持つ詩的な組曲へと変容させています。
スウェーデン・ジャズ・アーカイブには、同日に録音された音源が数多く残されていて、そのハイライトのいくつかは、このアルバムの CD 版にボーナス・トラックとして収録されています。
この八重奏には、スウェーデンのフリージャズ・オーケストラ G.L. Unit を率いてアルバム「Orangutang!」を制作した、プロデューサー兼サックス奏者の Gunnar Lindqvist と、1962 年にアルバート・アイラーとレコーディングを行ったドラマーの Sune Spångberg が加わっています。
ボーナス CD には、ドン・チェリーが参加していないトラックも収録されており、Jacques Thollot が参加し、Gunnar Lindqvist、Tommy Koverhult、Sune Spångberg ら5人のスウェーデン人が参加しています。
ジャケットの絵画はドン・チェリーのパートナー Moki Cherry の手によるもの。2021 年のリリース。
Tracklist
Disc 1 - Summer House Sessions - 46:45
1. Human (Don Cherry) / 2. The Machine Age (Don Cherry) / 3. Sir Charles Brackeen 'A' (Charles Brackeen) / 4. 9/8 For T, Part I (Traditional Turkish Folk Song) / 5. 9/8 For T, Part II (Traditional Turkish Folk Song) / 6. Mao (Don Cherry) / 7. Santuário Do Morro (Adylson Godoy) / 8. Samba (Jacques Thollot) / 9. Theme (Ornette Coleman) / 10. Sir Charles Brackeen 'B' (Charles Brackeen) / 11. Sir Charles Brackeen 'C' (Charles Brackeen) / 12. Plötsligt (Don Cherry) / 13. Om Igen (Don Cherry)
Disc 2
Untitled Summer House Session 1 - 9:36 / Untitled Summer House Session 2 - 17:25 / Untitled Summer House Session 3 - 8:55 / Untitled Summer House Session 4 - 5:46
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