前年の「雲井時鳥国」の反動から、よりパーソナルな視点で創作された‘80年のセカンド・ソロアルバム。インドの神秘家、バグワン・シュリ・ラジニーシの講話集である「存在の詩」をモチーフに、玉木の歌唱したヴォコーダーによる多重録音が圧巻。また、現在はグリーンピースジャパン事務局長でもある作家・翻訳家の星川淳の朗読と、安西史孝 (TPO) によるシンセサイザーの凄まじい打ち込みが圧倒的な Tr-3、そして Tr-6 はプログレッシヴ・ロックリスナーならば聴いておかなければならない。後に TPO や PROJECT GREEN、「うる星やつら」の音楽などでその才能をいかん無く発揮するシンセ・ジーニアス安西史孝の初期の仕事としても重要な1枚です。
※紙ジャケット仕様
※復刻ライナーノーツ&セルフライナーノーツ収録
●玉木宏樹プロフィール
1943年.神戸生。1965年、東京芸大ヴァイオリン科卒業。作曲は10歳より始める。学生時代から、東京交響楽団の団員となるが、集団生活になじめず逃亡。また平均律跋扈のクラシックに根本的疑問を抱きドロップアウト。山本直純氏に作曲と指揮を師事し、映画やTVドラマ等で作曲活動開始。一方演奏活動の方では弦楽四重奏団を結成し、クラシックだけではなく、全員エレキ化して、ジャズやロックシーンにも進出。
作品としては、MIDI出現以前に8台のシンセサイザーとフルオーケストラとのための交響曲<雲井時鳥国(くもいのほととぎすこく)>をライブ録音し、話題となる。その他、ピアノのための練習用組曲「山手線」以下多数。TVは「大江戸捜査網」(テレビ東京)「おていちゃん」(NHK朝のTV小説)「怪奇大作戦」(円谷プロ)他多数。映画は日活『野良猫ロック』シリーズ、『反逆のメロディ』ほか多数。CM千五百曲。純正律にこだわり続けて三十年。ソニーより、日本初の純正律CD「ピュアスケールによる理想的ストレス解消」リリース。その他CD多数あり。
REVIEW
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