Portraits GRM のスプリット・シリーズに、ベルリンを拠点とする電子音楽家 JESSICA EKOMANE と、Rvng Intl.、Hyperdub などからもリリースする LAUREL HALO が登場。

JESSICA EKOMANE『Manifolds』と LAUREL HALO『Octavia』スプリット LP。Portraits GRM のスプリット・シリーズとして 2024 年にリリースされた、ベルリンを拠点とする電子音楽家 JESSICA EKOMANE と、Rvng Intl.、Hyperdub、Honest Jon's Records などからもリリースする LAUREL HALO をカップリングした LP。

JESSICA EKOMANE の『Manifolds』は、ポリフォニックな作曲の可能性を探求し、音源と音色がリスニング空間で回折しマルチフォニックな音像へと拡張する、完全にコンピューターで生成されたサウンド。

LAUREL HALO のピアノとエレクトロニクスによる楽曲『Octavia』は、メロディー、ハーモニー、音素材を断続的に繋げたり切断したりする独特な方法でメロディーのモチーフとテクスチャーの関係を探求し、互いに揺れ動くネットや蜘蛛の巣のようなサウンドを表出しています。この作品は、イタロ・カルヴィーノによる空想都市での奇妙な物語を描いた幻想小説、「見えない都市」に登場する「蜘蛛の巣都市・オッタヴィア」からインスピレーションを得ています。メロディー、ハーモニー、そして音素材が断続的に繋がったり切れたりすることで、幾重にも重なる網、あるいはクモの巣が互いに揺れ動きながら浮かび上がっていく様な、そんなメロディーとテクスチャーの関係性を描き出しています。これら音のネットは優しく浮かび、回転し、融合し、まるで何もない深淵の上で優しく漂っているかのような音像を生み出しています。

Tracklist
1. Jessica Ekomane - Manifolds 17:28
2. Laurel Halo - Octavia 21:18