90年代日本のサイバー・オカルトとメディアアートの地下水脈で暗躍した音楽家・ヘンリー川原の異形な作品群に追ったアーカイブ音源集『電脳的反抗と絶頂: エッセンシャル・ヘンリー川原 (Cybernetic Defiance and Orgasm: The Essential Henry Kawahara)』。
ヘンリー川原 (Henry Kawahara) の『電脳的反抗と絶頂: エッセンシャル・ヘンリー川原 (Cybernetic Defiance and Orgasm: The Essential Henry Kawahara)』。90年代前半におびただしい数の作品を発表した後、表舞台から姿を消したこのアウトサイダー作家のアーカイブ音源をコンパイル。企画から10余年の封印を解き、今ここにヘンリー川原を問う。辺境トライバル・アンビエント、フィールド音源とのアンサンブルそしてモダン・クラシカル的な美しいピアノ・トラックまで収録された素晴らしい2枚組。メディアアートで活動を共にした沖啓介の寄稿と、その作品を果敢に送り出した八幡書店の社主かつ本邦オカルト界のフィクサー、武田崇元のインタビューを交えて検証 (作品解説は江村幸紀)。
「現在のアート文脈からは無きものとして存在を抹消されるのなら、われわれがその記録を残すのみだ」との思いを持ち、ここにリリース。生前にヘンリー川原が選んでいた収録曲は、挑発的で実験色強いものから、東南アジア音楽を流用したもの、サイバー感が充満したアンビエント曲、スピリチュアルなピアノ曲など多岐にわたるが、そこには精神世界とテクノロジーが怪しく交錯したカウンターとしてのオカルト精神が見え隠れする。
本コンピレーション収録曲ほぼ全てが、既発版とヴァージョンが仔細に異なる作家のフェイバリット版および未発表曲で、VINYL 版はLP2枚組となります。これまで知る由もなかった、本邦サイバー・オカルトと初期デジタル・メディアアートをミクストしたヘンリー川原の真相(深層)に迫ります。
「まるで2021年のコロナ禍の世に放たれるべく秘蔵されていたかのような、ポストパンデミックな ''音泉'' が世紀を跨ぎ遂に御開帳!!!!!!!!!いま、人類にとって必要不可欠なのは、変異株にも効くワクチンの接種と、故・ヘンリー川原の源泉を両耳から魂に直接かけ流す行為だ!!!!!!」宇川直宏
Tracklist
01. 私とあなたの関係に於いて、私は私自身についてベッドの上で考察する(Panpot Version)
02. 原始の愛 (Delayed Version)
03. 旅立ち
04 . Sound LSD # .SS05 / 7.83 HZ (Radio Mix)
05. ECO-Loocation (Stargazer Version)
06. アンクルンの唄 (Edit)
07. ライラックの弦 (First Version)
08. [java] dance #2. ''RELAXED''
09. Nanpu (First 1992 version)
10. 博物館の子供達 (Original Nov. 1991 Mix)
11. ニケの小舟
12. YEBISU/Yellow#2.
13. Yorokobi-No-Koe
14. エンドルフィンのゆく先 (Original Edit)
15. 電子ニューロン回路の舞踏 (First Mix)
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