ハロルド・バッドによる1988年の名作『The White Arcades』が All Saints より初のヴァイナル再プレス。
HAROLD BUDD の『The White Arcades』。コクトー・ツインズのロビン・ガスリーが「ピアノの詩人」と呼んだ、アメリカ西海岸出身の作曲家ハロルド・バッドによる1988年の『The White Arcades』が All Saints より初めてヴァイナルで再プレス。ロビン・ガスリーとブライアン・イーノがプロデュースに参加し、コクトー・ツインズ・スタジオで一部レコーディングされた本作は、光り輝くシンセ、静謐なピアノ、霧がかったテクスチャーと空間がエフォートレスにブレンドされ、瞑想的で美しい全9曲に仕上がっている。「そのオーラは幽玄で、この世のものとは思えないが、バッドの音楽は実に、人類に役立つ音楽のお手本のようなものだ。日常生活における、雑多な焦燥感や、政治文化のナンセンスさに苛まれる時、この音楽を聴けば、静けさを取り戻し、優雅な気分に浸ることができる。彼のレコードは、まさに死別のときに心を落ち着かせ、安らぎを与えてくれる。ハロルド・バッドは、地上に存在する天国の音のようだ。」
―サイモン・レイノルズ (UKジャーナリスト)
HAROLD BUDD:
1960年代の US アヴァンギャルド・シーンで頭角を現した HAROLD BUDD は、John Cage や Morton Feldman から影響を受け、当時流行っていた極度なコンセプチャル・スタイルとは対照的に自らのアーティスティックな実存的美学を追求した。1978年、Brian Eno は自身が主宰のアンビエント・レーベル Obscure の第2弾リリースとして HAROLD BUDD の作品をプロデュースした。「アンビエント・ミュージックのゴッドファーザー」と称されることに関してあまり快く思っていなかった HAROLD BUDD だが、同時に、当時新ジャンルとして認識されていたアンビエントを使うことによって、アカデミックかつクラシカルなミニマリスト音楽シーンからの脱却を図り、オリジナルの自然主義的な作曲スタイルを確立していった。特定のジャンルにとらわれない HAROLD BUDD は活発にコラボレーションを行い、Cocteau Twins (ギタリストの Robin Guthrie とは数々の映画のスコアでも共作)、 John Foxx (Ultravox)、Jah Wobble (Public Image Limited)、Andy Partridge (XTC)、そして Brian Eno もプロデューサーとしていくつかの作品に参加している。現在モハーヴェ砂漠に住む。
Tracklist
Side One
1. The White Arcades / 2. Balthus Bemused By Color / 3. The Child With A Lion / 4. The Real Dream Of Sails
Side Two
1. Algebra Of Darkness / 2. Totems Of The Red-Sleeved Warrior / 3. The Room / 4. Coyote / 5. The Kiss
REVIEW
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