Sonar や Electraglide でオーディエンスを重低音の坩堝へと叩き込んだ衝撃のパフォーマンスを経て、『ON-U』を牽引しながらレゲエはもちろんインダストリアル〜ポスト・パンクまで広範囲に渡ってダブ道を邁進してきたエイドリアン・シャーウッドと、Tectonic と COLD という両輪でダブステップからベース・テクノまで往来するサウンドを追求し続けるピンチによる世紀のコラボレーション作が遂に完成。
トライバルなメタル・パーカッションが転げ回るオープナー「Shadowrun」(M-1)、トラップな変拍子が危険なグルーヴを刻むリード・トラック「Africa 138」(M-9) などにおけるリズム感の先鋭性にはピンチの感覚が冴えわり、リー・ペリーやプリンス・ファーライといった秘蔵の声ネタが炸裂するゲットー・ベース「Muisc Killer Dub」(M-2) EPヴァージョンから凶暴なアップデートを見せ、ベースラインから故ビム・シャーマンの歌声が蘇る「RunThem Away」(M-10) あたりのエイドリアン仕事には ON-U ファン号泣必至。さらにはブリストル・サウンドなメランコリック・ダウンテンポ「Wild Birds」(M-5) やエキゾッチックな「Stand Strong」(M-6)もまた二人のコラボレーションならでは出色の仕上がり。
このピンチの鋭利な感覚とエイドリアンの熟達した職人技が激突したサウンドのマスタリングを手掛けるのはレフトフィールドな電子音楽からベース〜テクノの最前線へと乗り出した PAN レーベル作品をはじめ、モノレイクもその作品を預ける匠ラシャド・ベッカー。この三者が一堂に会したベース・ミュージック。
SHERWOOD & PINCH|シャーウッド&ピンチ
ON-U SOUND の総帥として、UKダブ・シーンを常に牽引し、UKのベース・カルチャーの礎を築いたエイドリアン・シャーウッドと、ダブステップの繁栄と共に自身が設立した Tectonic をブリストル・シーンの最重要レーベルにまで育て上げ、最近では新レーベル COLD を設立し、ベース〜テクノの可能性を拡張し続ける気鋭ピンチによるコラボ・プロジェクト。これまでに SonarSound Tokyo や Electraglide、バルセロナの本家 Sonarといった大型フェスティバルでのパフォーマンスが活動が大きな話題を呼ぶなか、待望のファースト・アルバムが完成。
Track List
1. Shadowrun / 2. Music Killer Dub / 3. Gimme Some More (Tight Like That) / 4. Bucketman / 5. Wild Birds / 6. Stand Strong / 7. Precinct of Sound / 8. Different Eyes / 9. Africa 138 / 10. Run Them Away
REVIEW
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