MAURIZIO BIANCHI の『Elisionem』。今作は80年代の名作「ARMAGEDON」や「EPIGENESI」と肩を並べるような漆黒の音響作品。80’s イタリアン・インダストリアルの伝説、M.B. 改めモーリッツオ・ビアンキの新譜が、レア音源のリイシューなどで知られるオーストリアの良質アンダーグラウンド・レーベル、Klanggalerie からリリース。

一時はニュー・エイジに路線を転換し、古くからのファンを落胆させたM. ビアンキですが、ここ最近は脅迫的な反復を用いたミニマル・ミュージックを演っており、初期のような神経性のサウンドを蘇らせています。今作は、ニュー・エイジ突入以前80年代の名作「ARMAGEDON」や「EPIGENESI」と比べられる漆黒の音響作品となっており、ノイズをまとった不明瞭なエレクトロニクスの反復や内省的なトーンが作品を支配します。再生と腐敗が混同した漆黒のメディテーションは、流石としか言いようのない迫力です。

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Tracklist
1. Proteic Suppression 12:46 / 2. Glutenous Dispositive 12:35 / 3. Syllabic Microbes 13:39 / 4. Elliptic Iontophoresis 24:21 / 5. Histological Amalgam 12:07