JOSHUA BONNETTA による、「人」の存在がサウンド・スケープにどのような影響を与えるのかを解明しようと試みた作品『The Pines』。

JOSHUA BONNETTA の『The Pines』。サウンドアーティスト / 映像作家の JOSHUA BONNETTA は、「人」が風景から離れたときに何が起こるのかを知りたいと考え、「人」の存在はサウンド・スケープにどのような影響を与えるのかを、フィールド録音を通し解明しようと試みた大作。

Shelter Press と The Dim Coast から出版された JOSHUA BONNETTA の野心的な長編４部作品『The Pines』は、遠隔録音によりニューヨーク州北部の松の木からの環境音を１年にわたって記録した作品です。

地上３メートルの高さの幹に取り付けられたマイクで、合計 8,760 時間分の音声が録音され、その後、季節ごとに 1 時間の音声に再編集されました。各音声は、木の枝やその周囲、およびそのすぐ近くの環境で起こった出来事を収録したものです。自然の音や野生動物の声、コヨーテやフクロウの鳴き声、雪や氷の重みで枝が折れる音などが収録されています。それらはすべて、人間のいないこの場所の音を垣間見る窓の役割を果たしています。

このアルバムは、風景・自然・場所・言語・文学等についての著作で知られるロバート・マクファーレンのエッセイと、森はあなたが耳を傾けていることを知っていると示唆するキュレーター Jake Moore の序文が付いた４枚組 CD セットとしてリリースされます。

CD1 - Spring (I) 59:38
CD2 - Summer (II) 59:41
CD3 - Autumn (III) 59:10
CD4 - Winter (IV) 59:40