HARRY BECKETT / The Modern Sound Of Harry Beckett (LP)

2008年にハリー・ベケットと On-U Sound のエイドリアン・シャーウッドが創り上げたジャズとダブが邂逅した傑作『The Modern Sound Of Harry Beckett』待望の初ヴァイナル化。

HARRY BECKETT が2008年に On-U Sound よりリリースしたアルバム『The Modern Sound Of Harry Beckett』。チャールズ・ミンガスに見出され、コートニー・パインからジャイルス・ピーターソンまでをも魅了したブリティッシュ・ジャズ界の重鎮トランペット奏者、故ハリー・ベケットと、On-U Sound 総帥 Adrian Sherwood (エイドリアン・シャーウッド) が創り上げたジャズとダブが邂逅した2008年の傑作が待望の初ヴァイナル化。

｢ここに収録された音楽は、リズム、旋律ともに素晴らしく、壮大だ。私はそのメロディックな音に感化され、それを即興に活かすことができた。参加したミュージシャンたちはとてもリラックスした雰囲気の中、レコーディングに望み、そして作り上げた作品である。私は、人々が口ずさむ音楽、人々が聴き入る音楽、そして人々が踊る音楽を作ろうと考えていた。それがこのレコードのすべてである」Harry Beckett

このアルバムは、レコーディングにジャマイカのトップ・プロデューサー／トラックメイカーのジャズワド、UKレゲエの重鎮アスワドのメンバー、カールトン 'バグラー' オリビエ、ADFのプロデューサーで、ハリー・ベケットの実の息子でもあるルイ・ベケット、ジャマイカ出身のルーツレゲエ・シンガー、ジュニア・デルガド、ロンドンをベースに活躍しクラブシーンとも密接な関係を持つヴァイブラフォン奏者オーフィー・ロビンソン他が参加。また今作は、2005年に亡くなったジュニア・デルガドの遺作でもある。シンプルに構成されたトラックの数々は、ハリー・ベケットの洗練された演奏がナチュラルに引き立てられ、またそうすることで、ジャズファンのみならずインストゥルメンタルやダブが好きなレゲエ・ファンにも届く音に仕上がっている。

HARRY BECKETT

ハリー・ベケット (1935-2010) は、バルバドスに生まれ、若くしてロンドンに移住し、新興の UK ジャズ・シーンの中心的存在となり、ヨーロッパ・ジャズの愛好家からはカルト的存在としてリスペクトされていた。チャールズ・ミンガスに演奏を目撃され、彼のバンドに誘われたことがきっかけでブレイクし、ドゥドゥ・プクワナ、グラハム・コリアー、マイク・ウェストブルック、イアン・カーといった同時代のミュージシャンとのコラボレーションを実現。やがて彼は、コートニー・パインなどの若い世代のミュージシャンにまで影響を与えるようになり、ジャイルス・ピーターソンの監修するコンピレーションにベケット作品が多数収録されている。

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Tracklist
A1. Something Special / A2. Facing It / A3. Ultimate Tribute / A4. Fantastic Things / A5. The Storyteller
B1. Rise & Shine (Cry Of Triumph) / B2. Out Of The Blue / B3. Switch Up! / B4. The Forgotten Man / B5. Are You Sitting Comfortably?