NU CREATIVE METHODS / Superstitions (CD)

NU CREATIVE METHODS の『Superstitions』。フリージャズ、実験音楽、ロックをまたぎ、HARRY PARTCH も顔負けの自動演奏機械などによる即興多重楽器奏者 PIERRE BASTIEN の初期音源、NU CREATIVE METHODS 名義の84年カセット作品がついに待望のCD再発。

80年代後半に自ら発明した「メカニウム」と共に彷徨うことになる以前、レーモン・ルーセル・マニアの芸術家 BERNARD PRUVOST と共に活動した、2人組のアヴァン・ジャズ・エキゾティカ・ユニット NU CREATIVE METHODS の、イタリアの ADN TAPES に残した84年激レア・カセット作品がついに待望のCDリイシュー。しかも86年カセットコンピ「OUT OF STANDARD!! - FRANCE 1」に収録の NCM+MECANIUM 共演曲「ALPINIC RAILWAY」も収録。

仏実験音楽界の SUN CITY GIRLS との呼び声低いある意味脱力NWパンクス、NU CREATIVE METHODS。同時代のフリー・インプロ・アヴァンギャルド、CATALOGUE、URBAN SAX、LARD FREE... 等々とも呼応しつつ、GILBERT ARTMAN や JAC BERROCAL、JEAN-FRANCOIS PAUVROS に DOMINIQUE GRIMAUD にもちろん盟友 PASCAL COMELADE らと即興的にくんずほぐれつ、90年代には COMELADE と BERROCAL に JAKI LIEBEZEIT を加えた共演盤 "OBLIQUE SESSIONS" を残し、ここ日本でもいつの間にか LOOK DE BOUK や KLIMPEREI らと共にフレンチ・アヴァン・ポップの旗手として認知、さらには ROBERT WYATT との競演などでもロック方面へのアピールにも成功した仏前衛音楽界が誇る異才中の異才の初期音源。

かの NURSE WITH WOUND リストにもピックアップされた NCM の最後期、トイ・ポップな仇花としてソロや擬似オーケストラとして咲き誇る直前の貴重な記録は、トランペットやチター、即興的ギターとともに謎の民俗楽器や自作楽器、拾い物のガラクタ等々を駆使しまくりの、ストレンジで、ジャズで、アヴァンギャルドで、おまけにベッドルーム・レコーディングなそのサウンドは、チープなカオスの中からなぜか醸し出される不可思議な音響や唄心的メロディ(?) に静かに密やかに悶絶すること請け合いな変態盤。オリジナル・カセットは非常に入手困難です。

TRACKLIST:
1. Grand Hotel Et Des Palmes 10:45 / 2. Barrio Chino 3:48 / 3. Tabarikala 2:59 / 4. Superstitions 12:15 / 5. Alpinic Railway (Bonus Track) 2:40