電子音楽、実験音楽シーンに重要で多様なレガシーを残した PETER REHBERG が、GRM との交流の中で残した2つの音源を収録したヴァイナル『at GRM』。
PETER REHBERG の『at GRM』。Mego (後に Editions Mego) を主宰し、現在の電子音楽、実験音楽シーンに重要で多様なレガシーを残し、2021年に惜しくも他界した PETER REHBERG が、GRM との交流の中で残した2つの音源を収録したヴァイナル『at GRM』が Portraits GRM よりリリース。Aサイドに収録されているのは、2009年3月15日にメゾン・ド・ラジオ・フランスで行われた最初のコンサートであり、GRM との最初のコラボレーションでもあります。これが長く実りある交流の始まりでした。ここではラップトップのみで演奏され、グリッチなどあらゆる電子ノイズをマリネし蒸発させた後に現れるオルガン的ドローンの響きに心奪われます。
Bサイドに収録されているのは、2回目のコンサートで7年後の2016年3月6日に行われました。この時はモジュラーシンセにより演奏され、より複雑に深化した電子雑音のうねりが圧巻です。
この2つのコンサートで印象的なのは、PETER REHBERG の独特な音楽的感性と「文法」が楽器を超えて聴こえてくることです。そして、瓦解、崩壊、溶解の果てに現れる、研ぎ澄まされ静かに浮上する音像は PETER REHBERG の肖像そのもののように映ります。
Live performances by Peter Rehberg at le Centquatre-Paris
for INA grm’s Présences électronique festival, recorded on March 15, 2009, and March 6, 2016.
Mastered by Giuseppe Ielasi
Cut by Andreas Kauffelt at Schnittstelle, Berlin
Photo by Magdalena Blaszczuk
Sleeve design by Stephen O’Malley
Tracklist
A. at GRM (2009) (21:24)
B. at GRM (2016) (17:33)
REVIEW
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