‘79年、新宿文化センターでの東京フィルハーモニー交響楽団とシンセサイザー8台との夢の共演。玉木がこのために書き下ろした荘厳な組曲を、オーケストラとシンセの同時演奏にて実況録音。シンセシストは玉木のほか、モーグIII-Cに YMO 参加前の松武秀樹 (Logic System)、システム700に TPO 結成前の若き安西史孝など、錚々たる面子。
アートワークを担当した横尾忠則は企画段階から参加、このために創られたポスターが、ジャケットにも使われた。共同プロデュースは「ガイア交響曲」で知られる龍村仁。まさに、この時代だからこそ成し得た前代未聞のプロジェクトで、日本のテクノ史、電子音楽史においても重要な作品です。
●玉木宏樹プロフィール
1943年.神戸生。1965年、東京芸大ヴァイオリン科卒業。作曲は10歳より始める。学生時代から、東京交響楽団の団員となるが、集団生活になじめず逃亡。また平均律跋扈のクラシックに根本的疑問を抱きドロップアウト。山本直純氏に作曲と指揮を師事し、映画やTVドラマ等で作曲活動開始。一方演奏活動の方では弦楽四重奏団を結成し、クラシックだけではなく、全員エレキ化して、ジャズやロックシーンにも進出。
作品としては、MIDI出現以前に8台のシンセサイザーとフルオーケストラとのための交響曲<雲井時鳥国(くもいのほととぎすこく)>をライブ録音し、話題となる。その他、ピアノのための練習用組曲「山手線」以下多数。TVは「大江戸捜査網」(テレビ東京)「おていちゃん」(NHK朝のTV小説)「怪奇大作戦」(円谷プロ)他多数。映画は日活『野良猫ロック』シリーズ、『反逆のメロディ』ほか多数。CM千五百曲。純正律にこだわり続けて三十年。ソニーより、日本初の純正律CD「ピュアスケールによる理想的ストレス解消」リリース。その他CD多数あり。
REVIEW
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