Grouper 初のピアノの弾き語りアルバム『Ruins』。儚く、朧気な白昼夢的サイケデリアを持った、唯一無二の幽玄なヴォーカル・サウンドは今作でも健在。ピアノの弾き語りというシンプルな構成なので、その個性がより際立ったアルバムに仕上がっています。

The Bugs のアルバム「Angels & Devils」にもゲスト参加をする、アメリカ人女性アーティスト Grouper こと Liz Harris が、2011年にポルトガル・アルジェズールで録音したアルバムを米 Kranky よりリリース。ポータブル4トラック・レコーダー、マイク、アップライトピアノといったシンプルな機材と楽器を用いて制作された本作は、Grouper 初のピアノの弾き語りアルバム（最後のインスト・ドローン曲は2004年に彼女の母親の家で録音）。ツアーや移動の多い彼女ですが、この時期は初めて数年じっとしていられた時で、政治に関する怒りやつまらない考えを処理しながら、曲を録音していない時は古い所有地や小さな村の廃墟を通り抜ける道を何マイルも歩いて海に行っていたそうです。静寂な歌声と素朴なピアノに録音時の自然な環境音もプラスされ、彼女が滞在した場所の記録のような、とてもプライベートな雰囲気のアルバムになっています。

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Tracklist
01 Made of Metal / 02 Clearing / 03 Call Across Rooms / 04 Labyrinth / 05 Lighthouse / 06 Holofernes / 07 Holding / 08 Made of Air