CHRIS WATSON の『In St Cuthbert's Time』。元 Cabaret Voltaire、The Hafler Trio の CHRIS WATSON による素晴らしいサウンド・アート作品。「ホーリー・アイランド」と呼ばれるイギリス・ノーサンバーランド州にある小島「リンディスファーン」や、ダラム大聖堂で行われたリンディスファーン福音書のエキシビションを録音したフィールド・レコーディングを元に、「記録」と「表現」を微細に交配させ非常に豊かな音像を創り上げています。

アルバムのタイトルにある「St Cuthbert」(聖カスバート) とは７世紀後半にリンディスファーン修道院長となった人物。またリンディスファーン福音書は７世紀後半から８世紀初頭に修道僧イードフリスによって筆写・装飾が行われた福音書でした。Chris Watsonは非常に優れた考えや創造力があったその当時の業績に付随する様々な環境音を反映させようとこのプロダクションを制作したそうです。７世紀当時のリンディスファーンのサウンドスケープに思いを馳せるフィールドレコーディング作品。

Photography: Maggie Watson
Art direction & Design: Jon Wozencroft
Sound mastering by Denis Blackham, Skye

Track Listing:
1. Winter / 2. Lencten / 3. Sumor / 4. Haerfest2