ミニマル・テクノの構造の中に、抽象映像を喚起するかのような情感と、ダンス・ミュージックから逸脱するグルーヴと実験性を織り込み、クラブ以降のエレクトロニック・ミュージックの一つの可能性を示している。
複雑なエレクトロニクスのマニピュレーションを行いつつも、自然のかけらを喚起させるサウンドを作りたかったという本作は、テクノ/ダブとオーガニックなテクスチャーを融合させた、インテリジェントで繊細な Vladislav Deley の美学が存分に発揮されているサウンド。深いダブ処理が行われたミステリアスでアトモフェリック空間、細かなリズムのかけらが構築、崩壊を繰り返す音景色、自然のランドスケープや、退廃的な恍惚、穏やかな静寂、そんな情景の渦に巻き込まれるよう。
Tracklist
1. Luotasi 8:11 / 2. Henki 9:13 / 3. Lipite 7:54 / 4. Narri 7:12 / 5. Vantaa 6:37 / 6. Lauma 8:29 / 7. Levite 7:07
REVIEW
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