元 DNA (No New York) の異才キーボーディスト ROBIN CRUTCHFIELD によるプロジェクト r.l.crutchfield's DARK DAY の、超絶ポップ・エレクトロニックな自主制作盤『Strange Clockwork』。

r.l.crutchfield's DARK DAY の『Strange Clockwork』。元 DNA (No New York) の異才キーボーディスト ROBIN CRUTCHFIELD による超絶ポップ・エレクトロニック自主制作盤 (2003年作)。完全自主制作盤のため日本でもなかなか紹介されてこなかった一枚がようやく登場。

いつのまにかソロとなった DARK DAY の2003年意欲作。ひとりでコツコツ作ったとは思えない、ESQUIVEL や MARTIN DENNY すら思わせるエキゾなミニマル・パーカッションに乗るひたすらにユルくポップなメロディは、「PHILIP GLASS・ミーツ・STEREOLAB」、「THE B-52'S・ミーツ・アダムス・ファミリー」なんて形容もしっくりくるダークでファニーな驚きの完成度。もしも KRAFTWERK がラウンジ・インスト化したら？なんて妄想も叶えてくれそうな一枚です。

おそらくタイトルをひっかけたであろう『時計じかけのオレンジ（A CLOCKWORK ORANGE）』の音楽を手掛けたことでも有名な米エレクトロニック・ミュージック・パイオニアでもあるシンセ奏者 WENDY CARLOS の名作ムーグ・アレンジ・バッハにも引けを取らない催眠的でありながらコミカル、自由でいびつな似非バロック音楽な新機軸です。妙に開放感のあるポップネス。

ROBIN CRUTCHFIELD

1977年、ARTO LINDSAY、IKUE MORI とともに NO WAVE 伝説バンド DNA を結成し、あの伝説のコンピ『NO NEW YORK』でキャリアをスタート。その後79年には早々に DNA を脱退し、NYガールズ・アヴァン・パンクスUTの NINAL CANAL、ご存じ MARS の NANCY ARLEN、DEL-BYZANTEENS の PHIL KLINE、JIM JARMUSCH（もちろんのちの映画監督）、TUXEDOMOON の STEVEN BROWN、PETER PRINCIPL ら錚々たる面子を率いて自身のバンド DARK DAY を結成、80年代にはUSコールドウェーヴ名盤『WINDOW』（2010年にDARK ENTRIESよりめでたくアナログリイシュー!）などまさしくコールドウェーヴ/ダークウェーヴな傑作を残しながら90年代に入ると次第にソロ化、、それでもひっそりと創作活動を続けていた知る人ぞ知る地下音楽家。

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Tracklist
01. TELEGRAPH / 02. MILLENNIUM / 03. THE THIRTY-NINE STEPS / 04. THE STONE WHEEL / 05. A NIGHT IN CASABLANCA / 06. THE LAUGH'S ON YOU / 07. SHELLS ON THE SHORE / 08. TIMEPIECE / 09. FORTY WINKS / 10. BATS IN THE BELFRY / 11. INSOMNIA/NARCOLEPSY / 12. SLEEPWALKING / 13. BIRDBRAIN / 14. IN OUR OYSTER BEDS / 15. MARVELL DOORBELL & THE JAWBONE RAM / 16. FLOATING ISLAND / 17. DEEP GREEN SEA ONIONS / 18. SHIMMY ON THE HALF SHELL (OR HOW TO MAKE A PEARL) / 19. JASPER JEALOUSY & THE TERRACOTTA BODY / 20. SINISTER MINISTER IN SEAWEED TWEED