HISATO HIGUCHI の『Makanishi』。孤独と親密さが併存する静謐なヴォーカルとギター。英『Wire』誌、米Webサイト『Dusted Magazine』などで高い評価を得ており、米 Family Vineyard Record からのヴァイナル作品『Henzai』も記憶に新しい樋口が、約５年半ぶりに自身のレーベル Ghost Disc から、新シリーズ「Phantom EP Series」を立ち上げて『Makanishi』をリリース。２種同時リリース。

2010年の前作『Henzai』同様、すべてのトラックでヴォーカルをとっており、「歌」「声」を探究した作品となった。囁くようなハミング／スキャットが、とりとめもなく木の葉を揺らすように、繊細なメロディーを紡いでおり、樋口の今現在の音楽性が、この２枚のEPにそれぞれ現れている。Vol.2『Makanashi』では、ギターは無伴奏のシングルトーンを中心に、音数が少なく間の多い演奏。植物的な生生しさと凛とした佇まいの中に、可憐なメロディーラインがのっていたりと、新境地も伺える。「Mashiro」にのみ歌詞があり、その意味で異色である。

Tracklist
1. Phantom Dog 4:29 / 2. Samazama Na Basho De 4:46 / 3. Mashiro 5:16