MATS ERLANDSSON と YAIR ELAZAR GLOTMAN による、主にアコースティック楽器に焦点を当てつつ、電子楽器が光と影を添えた作品『Glory Fades』。

MATS ERLANDSSON & YAIR ELAZAR GLOTMAN によコラボレーション作品『Glory Fades』は、親密な空間を構築し、主にアコースティック楽器に焦点を当てつつ、電子楽器が光と影を添えた作品となっています。８つの曲は各々のロジックに従って展開され、同時に作品全体の包括的な調性を反映しています。

メロディおよびハーモニーが形作る緊張感のある構造と、減衰と音符の間に見られる「間」の探求に焦点を当てています。爪弾くアコースティックギター、ツィター、ベル、コントラバス、バイオリン、パーカッションで構成される非伝統的な室内アンサンブルを形成し、操作されたテープと増幅などの音響処理が施されています。

MATS ERLANDSSON は、スウェーデン・ストックホルムでも再評価されている持続音を多用するドローン音楽の分野に主に携わっています。アナログおよびデジタル音、フィールド録音、および徹底的なテープ処理を施した彼の音楽は、精緻に調整された倍音をゆっくりと展開し、テクスチャがまばらで開放的なものから密度の濃い閉所恐怖症的なものへと変化し、揺らめき、蠢きます。MATS ERLANDSSON は自身の活動に加えて、ストックホルムにある世界的に有名な Elektronmusikstudion (EMS) でスタジオ技術者を務めており、エレクトロアコースティックやスウェーデンの新たな潮流の音楽に数多く関わっています。

YAIR ELAZAR GLOTMAN は、ベルリンを拠点とする作曲家および音楽家です。オーケストラのコントラバス奏者としてクラシック音楽を学び、エレクトロアコースティックを学びました。クラシックとエレクトロアコースティックの両方の伝統に影響されており、即興演奏、拡張されたコントラバスのテクニック、テクスチャと空間の構成、アナログとデジタル処理の組み合わせへ特別な関心を寄せています。映画音楽の作曲は、2018年に惜しくも他界した作曲家・故ヨハン・ヨハンソンとの緊密な協力から始まり、Mandy (2018) の追加音楽を書き、Last and First Men (2020) の共同作曲を行いました。ドイツ・グラモフォン、Bedroom Community、Subtext Recordings などの著名なレーベルから、自身の作品を定期的にリリースしています。

YAIR ELAZAR GLOTMAN と MATS ERLANDSSON は 2015 年からコラボレーションしており、これまでに Miasmah Recordings と 130701 というレーベルから作品をリリースしています。本作は YAIR ELAZAR GLOTMAN と MATS ERLANDSSON によるコラボレーション第３弾であり、Kali Malone、Maria W. Horn、Mats Erlandsson、Daniel M Karlsson、Theodor Kentros そして Sara Fors によって運営されるレーベル XKatedral からは、このデュオとしては初のリリースとなります。

Andrea Belfi と Gaianeh Pilossian のゲストパフォーマンスをフィーチャー。マスタリングは James Ginzburg。４曲目と５曲目の追加レコーディングエンジニアは David Granström。


Tracklist
1. At Ends 03:38 / 2. Copper Entries 06:56 / 3. All Canals Dry 06:40 / 4. On the Folding of Leaves 04:02 / 5. Servitude 01:55 / 6. The Grinding Wheel 05:46 / 7. Pale Stars 07:37 / 8. Glory Fades 07:47