ISAK EDBERG による長尺な 2 曲を収録したソロ・ピアノに焦点を当てた初の作品『Belt Of Orion』。

ISAK EDBERG の『Belt Of Orion』。ストックホルムを拠点に活動する ISAK EDBERG の『Belt of Orion』は、作曲家にとって XKatedral から 2 枚目のソロ作品であり、長尺な 2 曲という形でピアノ独奏に焦点を当てた初の作品です。2 つの異なる対照的な催眠的効果を持った音楽は、リスナーを不安な眠りへと誘います。

ISAK EDBERG は、2017年の「Ondulations」や、2010年に作曲され2022年に XKatedral からリリースされた「Lamé」に代表されるように、電子音楽とアコースティック音楽の作曲家です。2012年から2014年まで活動していた Golden Offense Orchestra のメンバーでもありました。自身の音楽を、静寂、熟考、夢、そして神聖さ、歓喜、超越を探求することから生まれたもので、時間を彩るものだと考えています。

ここに収録された 2 作品は、2016年から2018年にかけて南フランスとストックホルムで作曲され、冷たい風、星空、プロヴァンスの秋の荒涼として淡く明るい風景、そして ISAK EDBERG が田舎で一人暮らしをしながら古いピアノで何時間も即興演奏していた時代の思いにインスピレーションを得ています。演奏したり聴いたり、音と沈黙を考慮しバランスをとることによって、ゆっくりとハーモニーの構造と空気が練り上げられました。

様式的には、モートン・フェルドマンのハーモニーと間を通した共鳴の使い方をはじめ、エリック・サティ、オリヴィエ・メシアン、そしてアレクサンドル・スクリャービン後期作品など、さまざまなソースから影響を受けています。

『Belt of Orion』は、流動的で軽やかで進歩的な音楽、静的で安定的で反復的な音楽、それらの質感の対比を探求した作品です。一連のハーモニーの緊張を辿って平和な場所を求める中、折り重なった時間のすべてが一瞬止まるような亀裂を露呈します。
『Vestiges』では、反復的でリズミカルな素材が音楽構造の主要部分を形成し、まばらで浮遊するハーモニーのセクションが、思慮深い静寂な間を生み落としています。

この録音は、ストックホルムの芸術音楽界で数十年にわたって伝説となっている有名なピアニスト Mats Persson によって演奏されています。彼のゆったりとしながらも独特な解釈により、これらの作品の繊細さと親密さが優雅に前面に押し出されています。録音はストックホルムの実験的舞台芸術に取り組む場であり組織の Fylkingen で 2 晩にわたって行われました。

Music by Isak Edberg
Performed by Mats Persson
Recorded by Mats Erlandsson and Daniel M Karlsson at Fylkingen in Stockholm
Mixed by Mats Erlandsson
Mastering by Johannes Ahlberg
Saintpid MasteringArtwork by Lina Ewinnerlig
Sleeve design by Stephen O’Malley


Tracklist
A. Belt of Orion 27:10
B. Vestiges 27:57