PIERRE HENRY がラジオ・フランスの委嘱により制作し 2003 年に初演された『Labyrinthe !』。CD 版から20年を経て初めてレコードでプレス。

PIERRE HENRY による『Labyrinthe !』。ミュージックコンクレートの重要人物 PIERRE HENRY (ピエール・アンリ) の、ラジオ・フランスの委嘱により制作され 2003 年に初演された『Labyrinthe !』が、CD 版から 20 年を経て初めてレコードでプレス。

Philippe Dao、François Donato、Evelyne Gayou、Yann Geslin、Diego Losa、Daniel Teruggi、Christian Zanési といった当時の GRM メンバーが、PIERRE HENRY の 75 歳の誕生日を記念し提供したサウンドをサンプリングおよび変換し作りあげた、驚異的な音の探究による傑作の初ヴァイナル版。多大な影響力を持つ PIERRE HENRY 作品群の中でも、作曲スキルと音楽的特異性が際立っています。

10の作品を通して、PIERRE HENRY のカスタム・テクニックは、他の作家が具現化したサウンドに適用され、それらの固有なストーリー、感性、特質を PIERRE HENRY 自身の抽象的な話法に再編成しています。監督 / 編集者 / ドラマトゥルギーの役割を演じるように、自身の作品にインスピレーションを受けた俳優 (音) と対話し、その結果、自分自身との一種のメタ的対話が生まれ、本作を形作っています。

『Labyrinthe !』は、ピエール・アンリの 60 年以上にわたる強力なサウンド・カタログのどれにも劣らず非常に重要であり、現代音楽の大きな変化の時代を点と点で結びつけるという意味では、より重要な作品である可能性があります。

PIERRE HENRY (ピエール・アンリ) が、ミュージック・コンクレートのパイオニア、ピエール・シェフェールと活動を開始してから半世紀が経ち、エレクトロアコースティックからノイズやサンプル・コラージュまで、実験音楽の基礎を築く上で重要な役割を果たしました。初期の師匠であるオリヴィエ・メシアンの洞察に満ちた音楽分析、そしてミュージック・コンクレート到来とともにもたらされた画期的で脱構築的な音楽の音響化、70年代のサイケデリックへの影響、ヒップホップのサンプリング・テンプレート構築、さらには A Tribe Called Quest や D’Angelo まで多くの楽曲へのソース提供することなど、ポップカルチャー・シーンでも高い評価を得ていることは言うまでもありません。


Tracklist:
A1. Enfoncement 7:44 / A2. Gouffre Circulaire 6:22
B1. Noyau Secret 4:51 / B2. Apesanteur 4:49 / B3. Entrailles 5:34
C1. Four Solaire 2:16 / C2. Fissures 5:11 / C3. Mer Intérieure 9:01
D1. Éruption 4:27 / D2. Remontée 6:24