TAPES / No Broken Hearts On This Factory Floor (2LP)

TAPES のファースト・アルバム『No Broken Hearts On This Factory Floor』２枚組アナログ盤。カセットテープを制作に活用するロンドンのトラック・メーカー、TAPES (テープス) 初のフル・アルバムが、エム・レコードと新進気鋭のレゲエ・レーベル、CORNER STONE MUSIC の共同プロデュースで遂にリリース。デジタル・ダンスホール・レゲエからテクノ、ローファイ・インディー音楽好きにまで広く深くアピールする注目盤。ジャケット・デザインは元 KLF のジミー・コーティ作。

ヒスノイズまみれの独自のローファイな質感とタフでメロディアスなベース、独特な音バランス、スプリング・リバーブで処理されたダビーなリズムボックスの響きは、まるで未発見の80s デジタル・レゲエ、ダンスホールを発掘したかのようであり、実験的ベースミュージックのようでもある。出現した当初はマジに半ば狂人じゃなかろうか？と不安がられた程のマッドぶりを発揮してきた TAPES だが、少部数プレスの7インチが多くインディー配給ゆえに正体は謎だらけ。

今も限られたオーディエンスの耳にしか入っておらず、作品を聴くにもハードルが高かった。今回のファースト・フル・アルバムはそんなストレスを吹っ飛ばし、彼が名刺代わりの代表作と公言する内容で、あの Jahtari (ジャータリ) や自身のレーベルからリリースされていた現在入手困難な旧作に、新録・初出曲を多数加えた全16 トラックの構成。しかも、既出音源は全て元マスターから加工し直しマスタリングした全くの別物。アナログは45回転12インチ×2枚のDJ、セレクター仕様。

TRACKS :
01. Helix Dub / 02. Skankless Tascam / 03. Dubbing in Bed / 04. Gun Dance / 05. Gold Love Riddim / 06. Old Pan Sound / 07. Brain Hunger Riddim (Digi mix) / 08. Atomica Rydim (Police in Helicopter) / 09. Skanking to Riddim / 10. Phyzikal Dub / 11. Pipe Cleaner - This Weed's Making Me Nervous (Disco Mix) / 12. Freak Riddim / 13. Ticker Tape / 14. Good Thing You Came Along / 15. Oberheimer / 16. Tape V