CELER の『Without Retrospect, The Morning』。Home Normal、Experimedia、Spekk 等のレーベルからリリースするサウンドアーティス Celer こと Will Long が、水をテーマにした3部作のアルバム「Cursory Asperses」、｢In Escaping Lakes」に次ぐ最後のアルバム。繊細でクリアーなトーンが綿密に幾重にも編み込まれたサウンド・スケープ。

本作は Celer が2009年の冬、カナダのサウス・アルバータに滞在したとき制作された作品で、２台のソニー製のオープンリールとピアノやシンセをレコーディングしたたくさんのテープを用い、二つのオープンリールでエンドレスなディレイをかけたり編集を繰り返したものに、自然の氷、雪、風の音などをプロセスしてミックス。まるで雪深くとても寒々しい景色の寂しさ、激しさ、美しさを連想させるエモーショナルなサウンドスケープ。

Tracklist
1 Holdings Of Electronic Lifts 3:33
2 A Small Rush Into Exile 5:14
3 Dry And Disconsolate 10:38
4 Variorum Of Hierophany 4:31
5 A Landscape Once Uniformly White 7:38
6 Distance And Mortality 7:33
7 With Some Effort, The Sunset 13:10