RICHARD CHARTIER の『A Field for Mixing』。Steve Roden と William Basinski へ捧げた、RICHARD CHARTIER のアルバムが Room40 レーベルより。全２曲。１曲目の約50分にも及ぶ大作「a field for mixing」は、アメリカ、日本、オーストラリア等の大小様々な空間で行われたフィールドレコーディングを用いて制作されたもので、Steve Roden に捧げた曲。空気のように繊細な音のレイヤーが縮小と拡張を繰り返す狭間に、様々なサウンドの破片を散りばめて、リスナーの意識をサウンドへ深く深く引き込む深淵なミニマル・サウンドスケープ作品。

２曲目の「a desk for mixing」は William Basinski に捧げた曲。この曲は元々、2006年にモンタルヴォ・アーツ・センターで行われたサウンドインスタレーション「mixing desk」の為のものでしたが、オリジナルをさらに発展させて制作。粒子のように細かい微弱音と美しいテーマを組み合せた、穏やかな海のような美しいアンビエントサウンド。両曲とも、まるで空間そのものを肉体化するような Richard Chartier 独自の作曲法により、新たな音の空間が形成されています。

Tracklist
1. Fields For Recording 1-8 / 2. A Desk For Mixing