YUI ONODERA の『Entropy』。and/oar を始めとする数々の海外レーベルから作品を発表する YUI ONODERA (小野寺唯) が、2005年に自主レーベルから少数プレスで発表し、短期間で完売してしまったファースト・アルバム『Entropy』の再発盤。

自ら演奏したギターと、フィールドレコーディング、エレクトロニクスを使い、素材そのものに導かれながら丹念な加工を繰り返し、繊細なバランスで編み上げられたドローンサウンド。緊張と酩酊の間を行き交うそのサウンドは、スピーカーの前にいるリスナーの耳と心を掴む力を備えており、意図的にヴォリュームが抑えられた音の向こう側に広がる作品世界に、時間を忘れ没入してしまうことでしょう。リイシューにあたり、ミックス、曲順、マスタリングのいずれも一切の変更が必要ないと下したアーティストの判断は、この作品が完璧であることを物語っています。パッケージは Trumn レーベル特注の縦型紙ジャケット。アートワークはシンガポールの男女デュオ、aspidistrafly の Ricks Ang が担当。