緑川アコの『カスバの女－緑川アコ・夜のムードをうたう－』。アルバム収録曲のすべてが首尾一貫して「女の性（さが）」を歌い上げている。怖いぐらいの恋心は、聴き手を圧倒する。この凄みに、言葉が出ない。名作の復刻。紙ジャケット。

緑川アコは61年に、昭和41（1966）年に「夢は夜ひらく」で衝撃的なデビュー、翌年出した「カスバの女」も一世を風靡して、その2曲によって彼女は演歌歌手として位置を不動のものとし、さらには酒場演歌とでも名付けたくなるような歌世界を築き上げてしまった。

台詞・唄:緑川アコ
構成:大矢弘子
コーラス:ハニー・ナイツ
伴奏:クラウン・オーケストラ
解説:今井正弘
オリジナルリリース:GW-5013/1967年12月1日

[track list]
1.カスバの女　　　　　　
2.ふうてんブルース
3.夢は夜ひらく
4.星降る夜のブルース
5.女の恋は夜の花
6.女の運命
7.惜別のブルース
8.私の涙は赤いバラ
9.ブルースをやって
10.つめたい夜のブルース
11.あなたは命
12.東京エレジー
13.面影のブルース
14.死ぬまで愛して