澄淳子 / ジャズ色・歌謡浪漫 (CD)

澄淳子 の『ジャズ色・歌謡浪漫』。戦後歌謡曲、ジャズ化の試み。企画構想から英訳、孤軍奮闘の末、アレンジをブルース･バースに依頼、現地のミュージシャンを起用し、甘い声に乗せられた英訳詞と日本語の詞がまざりあい、くすぐるように耳に響く。

「カスバの女」、「星影の小径」、「港が見える丘」、「東京の花売娘」、日本の叙情性とアメリカ文化が溶け合ったそんなモダンな歌謡曲12曲を持って、単身ニューヨークへ渡り制作された本作品。（オリジナル：1995年）

[track list]
1.憧れのハワイ航路 / A Voyage To Hawaii ()
2.カスバの女 / Casablanca Woman
3.星影の小径 / Stardust Lane
4.さよならルンバ / SAYONARA Rumba
5.君待てども / Longing For You
6.ミネソタの卵売り / Minessotan Egg Vendor
7.港が見える丘 / The Hillside Blues
8.夜霧のブルース / Misty Night Blues
9.イヨマンテの夜 / Night of IYOMANTE
10.東京の花売娘 / Tokyo Flower Girl
11.黒百合の歌 / Black Lily’s Song
12.星の流れに / The Dark Star River


澄 淳子(スミ ジュンコ)プロフィール：
福岡県生まれ。明治大学文学部演劇学専攻・NY市立シティーカレッジ音楽科ジャズ専攻。
鈴木清順監督のシナリオライターをしていた鈴木岬一の助手をつとめる。マーサ三宅に師事。マーサ三宅ボーカルスクールで講師も勤める。
1983年渡米。シーラ・ジョーダン、ロン・カーターなどに師事。85年帰国後は ライブスポットに出演しつつ、戦争直後の日本の歌謡曲、60年代アメリカンポップスのジャズ化を開始する。クニ河内氏と昭和歌謡コンサート
・琴と尺八と共にスタンダード曲を歌い、91年ALL JAPAN JAZZ SCID出演、チェコ、フランスへの演奏旅行。
・坂上二郎、松村雄基等と高平哲郎演出のミュージカル「元禄花の恋侍」 に自らのグループ「漂流楽団」(尺八、和太鼓、タブラ、ピアノ)を率いて出演。
・CDは、現在までに本作を含む3作品をリリース。
国民文化祭に南部牛追い唄をジャズ化して出演。1920年代のジャズソングを歌う『上海リルとその楽団』の上海リルとして読売ホールでのコンサート出演。水谷俊之監督・名取裕子出演 映画「勝手に死なせて」でギャラリーの女主人役で出演。現在も都内を中心にライヴ活動、ピアノ、舞台表現などの講師も勤める。