SUGAI KEN のアルバム『如の夜庭 - Goto No Yoniwa』。2000年代初頭からクラブミュージックシーンに身を置きつつも、独特のスタンスで活動を続けてきた SUGAI KEN のアルバム『如の夜庭』。夜の静寂な風景を電子音で描写した、音の絵巻。闇に微かに浮かび上がる淡い色彩感を伴った夜の景色をご堪能あれ。ニューエイジ、アンビエント、音響 ... それらを内包するクロスオーバーな作品。

神奈川を拠点に活動するトラックメイカー、SUGAI KEN は日本の夜を想起させる一連の作品、郷土芸能を体感・サンプリングし電化する手法で知られる音楽家で、自らをトラックメイカーと称するように、クラブ～ニューミュージック周辺に身を置く00 年代以降の流れに住む音楽家 SUGAI KEN が作り上げた『如の夜庭（ごとのよにわ）』（※造語で「夜の庭のようなもの」の意）は、「虫」の声に模した電子音を幾千幾万も配置し抑揚も展開も無く構成した１曲１時間ジャストの作品。
発端は、野外で夜虫の声を聞いていた作者がそこに「ある程度の規則性とレイヤー感がある事に気付いた」ことによる。それを電化できないか着手したが、当時の技術の問題で、虫一匹一匹をサイン波から加工し、それを手作業で（！）シーケンス組みをした為、制作期間は12ヶ月あまりかかったとのこと。

Tracklist - 如の夜庭 (60:04)