PAN AMERICAN の『Cloud Room, Glass Room』ヴァイナル。2013年に Kranky よりリリース。これが最高傑作とも言える素晴らしい仕上がり。抑揚を押さえた情感のスムースな流れにダビーとも言える音像の何とも心地の良いグルーヴが絶品。ポスト・ロック・ファンに留まらず、アンビエントなテイストが好きな方もお聴き逃しなく。

Mark Nelson のギターとエレクトロニクスの巧みなプロダクションと Steven Hess の傑出したテクニックによるパーカッションが何層にも重なりつつも完全に溶け合い、ポストロック、音響、フリージャズを通過した抑えの利いた穏やさの中にも激しさを感じるような豊かなサウンドスケープ。元 Labradford の Bobby Donne がベースで数曲ゲスト参加。

Pan・American は、ポストロックバンド Labradford の元メンバーのアメリカ人ミュージシャン Mark Nelson のソロ・プロジェクトとしてスタートし、長年サポートメンバーとして支えてきた Steven Hess（ドラム／パーカッション）が本作より正式メンバーに。2011年後期～2012年初頭にライブで演奏するためにグループとして２人で曲を書きはじめたのがきっかけで本作が誕生。

Tracklist
01. The Cloud Room / 02. Fifth Avenue 1960 / 03. Relays / 04. Glass Room at the Airport / 05. Laurel South / 06. Project for an Apartment Building / 07. Virginia Waveform