20世紀最後の年に、20世紀初頭の響きをひっさげ EM RECORDS からデビューした彼らが戻ってきた。2000 年代の激震の10年を過ごした生え抜きメンバー達、6 人になった新編成でこれまでと全く違うヘヴィーな音を聞かせる意欲作。
ノアルイズ・マーロン・タイツについて:
1990 年代後半、すでにソロ・プロジェクト‘Noahlewis’’ を開始していた中古レコード店従業員、阿部広野(stl guitar, bass)が客に自ら声を掛け、メンバーを集める。1999 年までにはバンド名前も Noahlewis’ Mahlon Taits となり、アコーディオン、ヴァイオリン、ウクレレ、フルート、のこぎり、スティール・ギター等の生楽器のみのアンサンブルで、SP時代の空気を醸しつつ、ノスタルジックでは無いアヴァンギャルドなサウンドを完成させた。これに素早く反応した World Standard の鈴木惣一朗(dr)も加わり、2000 年6 月には初ライブを敢行。同年暮れにはTIN PAN ALLEY 復活ライブの会場ロビーにてBGM を奏で話題を集める。
2001 年、エム・レコードからデビュー7 インチ・シングル、つづいて6曲入りのCD アルバム『Six Pieces For Dancing』を発表。その後ライブを続け、米テキサスの世界的イベントSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)に公募枠から選考され出演。
2001 年11 月には最初のフル・アルバム『Noahlewis’ Mahlon Taits』を発表。同時期に阿部が、東京の下北沢に今も続く中古レコード店ノアルイズ・レコードを開店。バンドのリーダーはやがて鈴木望(bj、dr)に。
2003 年には2nd アルバム『Sitting On The Bottom Of The World』を発表。この後、鈴木惣一朗は脱退したが、3rd『PLAYS』(2005) ではプロデュースを担当。ツアーも行い、名古屋のバンドGUIRO や大阪のFOX 等と共演。テキサスSXSW にも再び当選し2 回目の出場を果たす。ライブ活動を続け、その年の末、ヴァイオリンの佐藤翠が脱退。ここから再び新たなサウンドの模索が始まる。
2009 年、福岡史郎主催のGinjin Records のオムニバス『Ginjin Zoo』に新曲「innanaqui」を発表。もはやカテゴリーに収まるサウンドではなくなった。2011 年秋には久しぶりのライブを行い、その後本作『Gift from...』の録音に突入。
TRACK LISTING:
Side A
1. Hino Yojin (Noahlewis' Mahlon Taits) / 2. Moonlight In Vermont (Blackburn-Suessdorf) / 3. Jelly Roll (Koya Abe) / 4. Enchanted Farm (Bobby Hammack)
Side B
1. Maid Of The Mist (Bob Brandt) / 2. My Funny Valentine (Rodgers-Hart) / 3. 日本の空 (Bo Suzuki) / 4. Valley Of No Return (Joe Meek)
REVIEW
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