彼のいままでのアルバムでは物語性を伴うものがいくつかありました。『Felt』(2011年)では、自身の古い寝室内のスタジオで夜遅く録音するとき、隣人への配慮からピアノのハンマーに気を使った事で生まれたに独特のピアノの音、続くアルバム『Screws』(2012年)では、親指を怪我した為に残りの9本の指での演奏を強いられた事で生まれた繊細なタッチのサウンド。彼の制作してきた作品は何かに制限を受けて来たものが多く、思いついた多くのアイデアを自由に形にすることは行って来ませんでした。ベルリンに建築された自分の理想的なスタジオが完成した事で本当の意味での自由な音作りをする環境が整い、そして制作されたアルバム『オール・メロディー』。今までの作品がすべてここに繋がって置く為の準備期間だったのではと思わせるサウンドは、いままで聴き慣れたピアノからシンセサイザー/ハーモニウム/パイプオルガン/竹製の楽器、そして新たに取り入れたヴォーカル。間違いなく彼の今後の音楽活動の分岐点となる最重要作品の完成と言えるでしょう。
- CDと2枚組アナログがあります。フォーマットを選択しご購入下さい。
- CDの日本流通盤にはボーナストラックとして「Harmonium In The Well」のダウンロードコード付き。
- アナログ盤2枚組には10ページのブックレットとダウンロードコード付き。ジャケット写真部分にプリントが貼られた豪華な仕様のジャケット。
Nils Frahm | ニルス・フラーム
1982年生まれ。ドイツ/ベルリンで活動するピアニスト。幼い頃はチャイコフスキー最後の門下生であるNahum Brodskiに師事。 2009年には Peter Broderick がプロデュースした『The Bells』、と友人のクリスマス・プレゼントととして制作した『Wintermusik』をリリース。その後 Efterklamg のレコーディングやツアーに参加。 そして2011年のアルバム『Felt』で GUARDIAN/MOJO /CLASH/DROWNED IN SOUND で高い評価を受け、最も期待される若手ピアニストの一人として注目される。2012年リリースの『Screws』では負傷した親指を使わずゆっくり大事に演奏した作品はピアノ・ファンの枠を越え多くの人に愛される。その後、彼が最も力を入れているグランド・ピアノ+ローズ+アナログシンセというセットでのライブ音源『Spaces』をリリース。そして2015年、著名アーティストが「真夜中に聴きたい音楽」をテーマに選曲、ミックスするコンピレーション「Late Night Tales」にも抜擢される。
Track list :
1. The Whole Universe Wants To Be Touched / 2. Sunson / 3. A Place / 4. My Friend The Forest / 5. Human Range / 6. Forever Changeless / 7. All Melody / 8. #2 / 9. Momentum / 10. Fundamental Values / 11. Kaleidoscope / 12. Harm Hymn
REVIEW
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