PUZZLE PUNKS でもお馴染み、美術家・大竹伸朗が'80年代に結成した伝説のバンド 19/JUKE のサード・アルバム『Pieces』がヴァイナルにて再発。
JUKE/19 の『Pieces』。ヤマタカEYE (BOREDOMS) とのユニット PUZZLE PUNKS でもお馴染み、美術家・大竹伸朗が'80年代に結成した、伝説の NO WAVE、日本のアヴァン・ミュージック史上最重要とも言えるバンド 19/JUKE のサード・アルバム『Pieces』。本作は1981年に発表された JUKE/19 のサード・アルバムで、JUKE の全作品中最もコンセプチュアルで完成度の高い作品です。前作までのやり方に煮詰まりを感じていたメンバーは、「楽器」を捨て、「それぞれ興味深いと思う音を発するモノを楽器にしていき、いわゆる楽器はサブ的に使用することにしていった」、8ミリ撮影機、電気カミソリ、ペンチ、スプーン、鉄板、ドライバー、スパナ、トタン板、ナイフなどを「楽器」化し、既成の「楽器」は、アタッチメント、ピックアップとして使用されました。そうして生まれた「音」を幾重にも重ね、ミルフィーユ状になった音の層にメンバーは「こういうものが作りたかったんだ」と納得したそうです。今の耳で聴いても強力に面白い。BRUCE GILBERT から ZOVIET FRANCE のファンまでお聴き逃しなく。
東京国立近代美術館で「全景展」以来の大規模な個展が開催され、EYE (BOREDOMS) とのユニット PUZZLE PUNKS の新作もリリースされた美術家・大竹伸朗が、その美術家としてのキャリアをスタートする以前の音楽ユニットが JUKE/19。「NO NEW YORK」に最も早くヴィヴィッドに反応し、作品化した稀有なバンドで、その後のボアダムスなどに圧倒的に先駆ける、既成の音楽のセオリーやフォーマットを破壊、回避、再構築した、非音楽・非楽曲を標榜した音は現在の耳で聴いても衝撃です。
1979年から1982年の間に合計4枚のLPと1枚のシングルを発表し、その間ライヴは2回行われたのみでバンドは崩壊し、その後、大竹伸朗は美術家として歩みを始めました。その伝説的『19/JUKE』の全作品は90年代に一度 CD BOX としてリイシューされたきりでした。本作はその稀代のバンドによる全音源をアナログ化するプロジェクトで、すべて特殊な装丁に改められて発表。
このバンドが未だ正当な評価をされていないのは、日本の音楽・アートにとってとんでもない損失と言わざるを得ません。
【再発の特長】本作のリイシューもジャケットは特殊な装丁になっており、当時付属していた大判のポスターの復刻に加えて、同等の大きさのジャケット・デザインをあしらったポスターも制作。二枚の大判ポスターにレコード盤が挟まれているという大きな紙の束になっています。もちろん今回もご本人の回顧や湯浅学氏の書き下ろし解説付きです。


Tracklist
1. Untitled 5:20 / 2. Untitled 18:29 / 3. Untitled 23:05
REVIEW
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