ESPLENDOR GEOMETRICO / Mekano-Turbo (CD)

ESPLENDOR GEOMETRICO の1988年作品『Mekano-Turbo』。腐食したインダストリアル・ビートで重戦車のごとくシーンを突き進んだ「エスプレンドー・ジオメトリコ」が、1988年にリリースしたインダストリアル・ノイズ史に残る大名盤『Mekano Turbo』がCD再発。ボーナストラック２曲収録。

ウィリアム・バローズとブライオン・ガイシンを崇め、「死の工場からの音楽」というスローガンを掲げインダストリアル・ミュージックの幕開けを宣言したスロッビング・グリッスルの影響は、SPK、キャバレー・ヴォルーテル、ノークタン・エミッションズ、モンテ・カザザといった数々の賛同者を得て、N.W. 史に鈍く輝く一大ムーヴメントを形成した。この流れがやがてホワイトハウスやラムレーに代表されるパワー・エレクトロニクスへとつながり、現在のノイズ/アヴァンギャルド・シーンを形成。

このエスプレンドー・ジオメトリコ (以後E.G.) もまた、スロッビング・グリッスルの影響下登場したグループで、クラウト・ロック〜クラフトワークとディーヴォなどの影響を受けつつも、やがて腐食した機械的反復ビートとエレクトロニクスによるインダストリアル・サウンドへとスタイルを変え、81年に3曲入り7インチ・シングル「Necrosis en la poya」を発表、その腐敗した金属ビートと曇ったエレクトロニクス・ノイズが形作る赤茶けたテクノイズにより鮮烈なデビューを果たす。その後何枚かの傑作アルバムを経て、88年に本作『Mekano Turbo』をリリースするに至る。アラビックなコラージュに代表される凝ったテープ・エディットやエスニック、ブレイクビーツを思わせる多彩なリズム構成によるこのアルバムは、E.G.の諸作品の中でも傑作に位置する。

Tracklist
1. Ven A Jugar / 2. Rotor / 3. Who's That Se?orita? / 4. Sheikh / 5. Belew / 6. Volga / 7. Transmission / 8. Mekano-Turbo

Bonus Tracks
9. Sin T?tulo / 10. Fungus Cerebri