PHILL NIBLOCK の『Touch Five』2013年10月で80歳を迎える、NY・ミニマル・ミュージック・シーンを長く支えてきた一人 Phill Niblock が Touch レーベルからアルバムをリリース。本作には２つの異なる方法で制作された作品を収録したアルバム。

1968年からNiblockは演奏者の楽器の音を録音し、これらの単音をマルチレイヤーして、たくさんの微分音と共に厚みのあるテクスチャーのドローンをアレンジしてきた。初期の頃はオーディオテープを再生して演奏者に微分音を指示し音程をあわせていたが、後に ProTools を使い微分音を作るようになったという。

CD1の「Feedcorn Ear」「A Cage of Stars」はこの方法で制作されている。CD2の「Two Lips」は1998年に作曲家／指揮者 Petr Kotik から依頼されたオーケストラのための作品。演奏者たちがヘッドフォンでテープの音を聴き音程を合わせるという指示の元、2つのスコアから構成される作品で、その2つのスコアは同時に演奏される。それそれのスコアは10の楽器のパートに分かれており、20の別々のパートは楽団の演奏者の中でランダムに配分される。またそれぞれのスコアを演奏するグループは同じ空間で演奏する。

Tracklist:
CD One
1. FeedCord Ear (featuring Arne Deforce)
[you can hear an extract here]
2. A Cage of Stars (featuring Rhodri Davies)

CD Two
1. Two Lips (featuring Zwerg Guitar Quartet)
2. Two Lips (featuring Dither Guitar Quartet)
3. Two Lips (featuring Coh Da Quitar Quartet)