SCHOOL OF SEVEN BELLS の『Alpinisms』。PREFUSE 73 のアルバム「Peparations」収録の「Class Of 73 Bells」にフィーチャーされていた、On!Air!Library! のメンバーであった、Alejandra と Claudi の双子姉妹と、元 NEU! のMICHAEL ROTHER や U2 のボノなどとコラボレイトしてきた、現代版プログレ・バンド SECRET MACHINES の BENJAMIN CURTIS によるブルックリンの超注目のバンド、SCHOOL OF SEVEN BELLS のデビュー・アルバム『Alpinisms』。エレクトロニクス、ギター、電子ビート、そしてなにより双子姉妹の美しく幽玄的で魅惑的なヴォーカル、コーラスが織り成すサウンドは、きわめて独創的です。

Table Of The Elements、Radium から12インチ、Suicide Squeeze から7インチをリリースしている SCHOOL OF SEVEN BELLS が、Ghostly International から2008年にリリースしたアルバム。PREFUSE 73 や BLONDE REDHEAD、M83 等とツアーを共にし、ROBIN GUTHRIE がリミックスを手がけるなど、大きな話題となっています。

冒頭を飾るトラック「Iamundernodisguise」は、「Class of 73 bells」の SOSB ヴァージョン。シンプルな打ち込みビートに、Benjamin の巧みなギター、エフェクティヴなノイズ等が絡み、姉妹のどこか東洋的な魅力に満ちた美しいヴォーカルが漂う極上のトラック。続く2曲目「Face To Face On High Places」は、エレクトロニクスとエフェクト、コーラスが重層的に重なり合う、ポリリズミックでドリーミーなポップ・サウンド。3曲目では、小気味良いリズムにキラキラとした浮遊感に満ちたエレクトロニクス、ギターが融合し、姉妹の美しいヴォーカルを際立たせ、中盤にはシューゲイズ的展開もみせる一際キャッチーなナンバー。さらには、ややリズミックなブレイク・ビーツにエキゾチックなサウンドが絡まる「Wired For Light」や、アトモスフェリックなムードの中で姉妹が歌い上げるシンプルな「For Kalaja Mari」、Durutti Column のようなギターの音色が印象的な「Connjur」、「Ghostly Swim」にも収録されたヴォコーダー・ヴォーカルを駆使したエレクトロ・ポップ・チューン「Chain」など、ポップ且つヴァラエティに富んだサウンドを次々と披露し、ハズレ曲無しの傑作アルバムに仕上がっています。